山陰新幹線の整備効果


 山陰新幹線の整備により、雇用創出・地方創生の加速化、他地域との格差解消につながることが期待されます。また山陰新幹線と北陸新幹線がつながることにより「日本海側国土軸」が形成され、太平洋側に大規模災害などが発生した場合のリダンダンシー機能が確保されるなど、山陰地方のみならず日本全体の発展にもつながります。

 また、市町村会議では、大学への委託等により、山陰新幹線の整備によって得られる効果についての調査研究を行っており、山陰新幹線を整備すれば、整備しない場合と比較した場合、様々な効果が得られるとの調査結果が出ています(*)

(*)R1.10.6藤井教授講演資料「山陰新幹線の意義と実現プロセス」より

 ※以下に掲載する整備効果の前提条件は以下のとおり

 ・新大阪~米子まで全線フル規格複線で整備された場合

 ・現在着工している整備新幹線とリニア中央新幹線はすべて開通済みと仮定

 ・山陰新幹線を整備しなかった場合をゼロとして、供用10年目時点における値で比較

◇整備効果①:累積GDP(国内総生産)の拡大

 山陰新幹線を整備した場合、総建設費用1.60兆円 に対して 2.96兆円の累積GDP増加 が見込まれており、供用開始から10年で投資額と同程度のストック効果を得られるとの試算が出ています。

◇整備効果②:沿線府県のGRP(域内総生産)累積額の変化

山陰新幹線を整備した場合、整備しない場合と比較して、沿線府県ではGRPが増加するという試算が出ています。

特に山陰両県では1兆円を超える経済効果が見込まれています。

 

◇整備効果③:沿線府県の人口の変化

山陰新幹線を整備した場合、整備しない場合と比較して、沿線府県の人口が増加するという試算が出ています。

特に山陰両県では数万人の人口増加が見込まれています。

 

◇整備効果④:時間短縮効果

 山陰新幹線の整備により、現在の約半分程度の所要時間で大都市圏への移動が可能になります。山陰地方の各市町村と大都市圏が結ばれることで、交流人口などの大幅な増加が期待されます。

 これまでの研究結果・講演資料は以下からご覧いただけます。


ダウンロード
R1.10.6山陰新幹線の意義と実現プロセス(京都大学大学院教授 藤井聡先生)
R1.10.6fujii.pdf
PDFファイル 3.3 MB
ダウンロード
H28.7.30山陰地方に新幹線を走らせるには?~実行可能解を探る~(大阪産業大学教授 波床正敏先生)
H28.7.30hatoko.pdf
PDFファイル 3.5 MB
ダウンロード
H27.6.9山陰縦貫・超高速鉄道整備実現調査結果報告(京都大学大学院教授 中川大先生)
H27.6.9nakagawa.pdf
PDFファイル 327.0 KB
ダウンロード
H30.2.11「山陰新幹線」の合理性とその整備プロセス(京都大学大学院教授・内閣官房参与 藤井聡先生)
H30.2.11fujii.pdf
PDFファイル 353.2 KB
ダウンロード
H28.6.7山陰新幹線整備に向けて~わが国の高速鉄道整備の状況と山陰新幹線~(京都大学大学院教授 中川大先生)
H28.6.7nakagawa.pdf
PDFファイル 759.2 KB